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ダイ族について

​文:遠藤 智子

ダイ族とは

​ダイ族は、中華人民共和国内において、主に雲南省の西双版納(シーサンパンナ)ダイ族自治区、德宏(ダーホン)ダイ族ジンポー族自治区に居住しており、人口は約160万人です。
 
居住区の気候は亜熱帯性で、人々の生活様式も中国というより東南アジア的です。
謙虚で争いを好まず、礼節を重んじる民族性を持ち、その生活習慣や立居振舞には日本人との共通点も多く見られます。

 

また、ダイ族の自治区では、日本人に対する印象は総じて良く、「おじいちゃんが日本の軍医に助けられた」など、良い話をよく聞きました。


食習慣

米を主食とし、魚と果物を好みます。

一般的な漢族の家庭料理よりもあっさりとしており、酸味のあるものがよく食卓に上りました。

酸っぱい漬物を好んだり、生魚を食べる習慣があるなど、日本人と類似点も多いです。

 

ダイ族自治区の米は炊くと粘りがあり、日本のごはんに近い炊き上がりになります。

餅も好まれ、露店で磯辺焼きのようなものも良く売っていました。

 

「師匠の家で魚の唐揚げや磯辺焼き?を作った時は、いつも私の分を取っておいてくれたなあ~」

 
ダイ族の小柄で引き締まった体型は、この食生活にもよるところが大きいように思います。

男女の社会的立場

男性も進んで台所に立ち、妻に来客のある時は夫が手料理を振る舞います。

古くから、子どもは祖父母が見て、夫婦は共働きをする習慣があり、妻も自分の財産を持っています

宗教・信仰


上座部仏教を信仰すると共に、昔からの自然信仰が存在します。

特に「孔雀」は美・善良・吉祥・幸福の象徴、「象」はダイ族の誇りと尊厳の象徴として、神聖なものとされています。

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